着磁、磁場配向、電磁石など磁石製造に関わる磁場発生装置の専門メーカー

トラブルシューティング

放電時に着磁コイルから火花が出ました

                   
 

着磁コイルで放電時に中から火花が出ました。壊れてしまったのでしょうか?

 
 

 火花が発生する原因はバースト(破裂)によるものと、渦電流によるものが考えられます。
 まずはmΩ計で端子間抵抗値と絶縁計で絶縁抵抗を測定してください。異常が無ければワークを入れずに低い電圧で放電テストを行ってください。
 規定の電圧まで上げても火花が発生しないようなら、コイル自体に問題は無いと思われます。
 その場合、考えられるのはワーク内部に渦電流が生じ、ワーク-コイル間、又はワーク自身の金属間で火花が発生する現象です。
 対策としてはマグネット以外の金属部品を取外すこと、可能な限り電圧を低く設定することなどです。
 また、強度を考慮してコイル内径面に金属を使用した着磁コイルでは、ワークとコイル金属面が直接接触しないようにしてください。  いずれにせよ、不安な場合はすぐに弊社まで御相談してください。